イヤな相手には少しくらい悪い自分を出したっていい

自分にとってイヤなことを言ってくる人やアドバイスで「よけいなお世話」をしてくる人は、そんなに深い意味で言ってないことも多いものです。

そんな言葉は深読みしてもどうせ空振り。最初からスルーでOKです。

少しイヤな言い方に聞こえるかもしれないですが「その人が自分にとって、どのくらい価値があるか」を考えてみるのもいいかもしれません。

目の前の人が、「昔からの大切な親友」なのか、あるいは「たまに話すくらいの同僚」なのか、「ママ友グループの一人」なのか。

そんなに大切でない人の言うことまで、いちいち気にしていたら大変です。

自分を変えなければいけないところだらけになってしまいます。

どうでもいい人から言われた言葉には「あぁ、見る目がないんですね」で完封しましょう。

「スルーなんて、そんな無視するようなことできない」みたいに思ってしまう人も時々いたりします。真面目でちゃんとした人だなって思います。

だったら、こんなふうに考えてみてはどうでしょうか。

「イヤなことを言ってくる人には、少しくらい悪い自分を出したっていい」って。ほんの少しだけ、ね。

壁に寄りかかってカメラを見る女性
写真=iStock.com/Satoshi-K
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「みんなと仲良くしなさい」は大嘘

「他人が気になってしまう」理由の1つに「人から嫌われたくない」というのがあります。

もちろん好きな人から好かれたらうれしいでしょう。

でも、好きでもない人にまで好かれようとがんばってしまってないですか?

いい人ほど、まわりにいる人全員に好かれようとがんばってしまいがちなところがあります。

それで、好きじゃない人に合わせて自分をつくろったり、無理して笑って見せたり、がんばってランチや飲み会に付き合ってみたり。

でも、そんな自分を好きになれますか?

好きじゃない人のために努力している自分って、なんだか好きになれないですよね。それを繰り返していくうちに、本格的に自分のことを嫌いになってしまうかもしれません。

だから「みんなに好かれなくていい」と心の底から理解しておくことは、けっこう重要なんじゃないかと思います。

もちろん、「みんなに好かれなくていい」に抵抗があるのもわかります。

小学校で「みんなと仲良くしなさい」と言われながら育ってきた人も多いでしょうから。でもね、あれは実は嘘なんです。

「平等に接する」とか「誰とでも仲良く」と学校で教えられてきたかもしれませんが、平等に接したり、全員と仲良くする必要って、本当はないんですよ。

いじめを受けた子に対して、「いじめた子とも仲良くしなきゃダメ」なんて強要できるでしょうか。無理ですよね。

それにそんなことしたら、その子がいちばん大切な「自分」と仲良くなれなくなってしまいます。

「みんなと仲良く」という嘘にとらわれないでくださいね。